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正矢は登校すると、クラスメートに挨拶しながら自分の席へ向かう。
正矢は自分の席に座ると、隣の席を見た。しかし、隣の席の天使は火曜から欠席している。当然空席だ。
正矢がだるそうに机へへばりつくと、教室の外から花瓶を持った杉田が歩いてくる。
杉田「どうした希原。早いじゃないか。星でも落ちてくるんじゃないか?」
杉田が後ろに花瓶を置きながら、正矢へ話し掛ける。正矢はさらに、だるそうに杉田を見る。
正矢「お前は何をしてるんだ?」
杉田は仁王立ちする。
杉田「見てわからんか?花瓶の水換えだ。委員長としての務めだろ?」
正矢「はいはい」
正矢は顔を机に埋める。
正矢「別に早くはないだろ?皆居るんだし・・・・・・」
女生徒「早いと思うかな。私も」
正矢は横を見る。ポニーテールを揺らしながら、一人の女生徒が彼の隣に立った。
正矢「何だよ楓(かえで)」
クラスメートの希原楓(きはらかえで)は笑いながら腕組むと、後ろの棚に凭れた。
楓「何だとは何だ。と思うんだよね。気にしなくても正矢に用事だよ」
杉田「やあやあ、おはよう!会長」
楓「おっはー!」
杉田と楓は手を振り合う。正矢は机に顔を立てた。
正矢「用事ってー?」
楓は思い出したように正矢の机へ顔を近づける。
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