2人が本棚に入れています
本棚に追加
楓「姉さんから聞いたんだけど、正矢達・・・うちに来るって・・・本当かな?」
正矢「もう。話が来たのか」
正矢と楓は親戚同士、以前は一緒に住んでいたこともある。
正矢「本当だよ」
楓「何時からかな?」
正矢「日曜の予定」
楓「本当?!じゃあさじゃあさ!あの漫画持ってきて!新刊も買ってるんだよね?!」
楓は目を輝かせて正矢を見た。彼女も正矢が集めている漫画のファンだ。彼は呆れて溜め息をつく。
正矢「用事ってそれかよ。・・・まあ、わかった」
楓「やった!」
楓は立ち上がって喜ぶ。
正矢「大体、それぐらい・・・ケータイで見ればいいだろ」
杉田「わかってないな希原は!」
楓「分かってないんじゃないかな!?」
杉田と楓がグワッと正矢に寄る。正矢は気圧されるように後ずさる。
杉田「何時でも何処でもが当たり前となった今日!出版業界は不況に陥っている。不正なアップ!過剰までの中傷!故に、ファンでありながら漫画の内容を掲示板でタダ見し、売上に貢献しないなど・・・愚の骨頂!」
楓は頷く。
正矢「いや、人の自由だろ。昔から立ち読みとかあるし・・・漫喫とか」
杉田「喫茶店は貢献しているからいいのだ!」
正矢「そうかい」
なんの違いだ?大体、借りて読むなら一緒だろ・・・正矢は溜め息をつく。
最初のコメントを投稿しよう!