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楓「それにファンには、カバーとか。おまけとか。“ならでは”がおいしいんだよ!」
正矢「まあ、カバー裏のおまけは俺も好きだが・・・いや、その話はいいだろ」
正矢はしっしっと二人をはね除ける。楓は上機嫌で席に戻っていった。正矢はふと疑問に思い、杉田を見た。
正矢「まさか、ゴールデンウィーク中も部活があるとか・・・ないよな?」
杉田「もちろんある!と言いたいところだが・・・」
杉田が残念そうに息を吐き出す。
杉田「私は生憎、連休中は実家の手伝いで忙しい。だから、義部は基本、祝日は休みだ」
正矢「そうか・・・書き入れ時だからか」
杉田は頷くと、ニヤリと笑う。
杉田「しかし、休みの日でも活動に参加しようと思うとは・・・熱心じゃないか」
正矢は溜め息をつくと、鞄の中から筆記用具を取り出す。
正矢「入ったからには、ちゃんとしないとダメだろ?」
杉田「貴様のそういった律儀な部分、私は嫌いではない」
正矢「そうかい。しかし、俺を入れた張本人は欠席とか間違ってるよな。監視するんじゃないのかよ」
正矢は隣の席を見た。杉田はおかしそうに笑う。
杉田「仕方あるまい。長期の監視なのだから、引き継ぎや確認で忙しいのだろう。まあ、水戸君も連休明けには復帰する予定だ」
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