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朝、眠くて開かない目をこじ開けて、私はあのノートを渡した。
「…はいっ、書いたよ」
「おー、ありがと」
すると。
山口が私の目の前でノートを読み出した。
「目の前で読まないで!」
思わずそう言う。
山口は口をポカンと開けて私を見つめていた。
待って。
私、今恐れられてる…?
すると山口は、ノートの新しいページを開いてなにか書き始めた。
私は恐る恐るノートを受け取り、読むことにした。
○月×日 当番 〔颯汰〕
え…
なぁ、夏希、もしかして怒ってるのか…?
怒ってるならごめんな。
正直、何に怒ってるのか分からねぇから教えてくれ。
「あ…。」
山口、私が機嫌悪いの分かってたんだ…。
返事を書こうとした瞬間、始業を告げるチャイムが鳴った。
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