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玲美が私に本音を打ち明けてくれた次の日。
「夏希~、数学だな…。」
「…うん」
山口に話しかけられても、私は無愛想な態度をとることしか出来なかった。
だって。
玲美を応援したいから。
…本当のところを言うと、応援なんてしたくないけど。
でも、なんで応援したくないんだろう…。
すると、私の思考回路に山口の声が邪魔をしてきた。
「なぁ、ノート見せて。」
「なんでよ…?」
私が聞くと、山口は居心地悪そうにそっぽを向き、
「んじゃあ、いいや」
と言った。
―本当は貸したかったんだけどな…。
前みたいに山口の一言が欲しかった。
そう思いながらふと隣を見ると、山口が真剣に何かを書いていた。
(なに書いてるんだろ…?)
凄く気になったけど、難しくて大嫌いな数学の授業だったので、私は後で聞くことにした。
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