揺れる気持ちと秘密のノート

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「ただいま?」 家に帰り、自分の部屋に飛び込むように入ると、私はすぐさま『あの』ノートを開いた。 表紙を1枚めくると、そこには山口の字がギッシリと書かれていた。 ○月△日 当番〔颯汰〕 初めての日記。 夏希ー!ちゃんと読んでるか?(笑) 今日から暇なときとか何かあったときとか…っていうか毎日!このノートで話そうぜ!(笑) んじゃ、返事待ってるぜ。 PS:字汚くてごめんな 「ふふ…。何コレ?」 学級日誌みたいだな、と私は思った。 「よし、返事書いてやるかっ!」 てか、嬉しいけど…。 こんなことしないでよ。 好きでいて良いのかなって思ってしまうから。 あれ…? 私って、山口の事…。 「あーっ!もう、あり得ないっ!そんな訳あるかっ///」 はあ、最近自分が変になってきているみたいで嫌になる。 「そ、それよりも返事!返事書かなきゃ、うん。」 そう自分を納得させながら、私は約1時間かけて日記を書き上げた。
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