序章

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流星と星座は古来、元々一つであった。 大昔―厳密に言えば流星と星座が地球に降り立ったとき―その衝撃からか、流星と星座は二つへと分裂してしまった。 この事に関しては、人間の資料文献にはおろか、流星側の言い伝えさえ曖昧になっている。 その頃はお互いに未熟で二つになった後も互いを支え合うようにしていた。 しかし、転機は突然訪れた。 星座側が、人間と手を組んだのだ。 そうして流星は次第に迫害され、ついには宇宙空間へと追いやられてしまった。 ―どうして我らだけが ―今まで支え合っていたのに ―裏切り者 ―人間に唆されただけで ―人間も我らの敵だ ―許せない、許せない!!! 長年の恨みが募り、そしてその感情は爆発した。 ―裏切り者を許すな ―星座も、人間もすべて制裁するのだ、我らの手で すべてを、無に帰し、我らが受けた屈辱を味合わせるまで。
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