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「あ、ありがとう」
後ろを振り向いてみると眼鏡をかけたイケメンがいた。
だ、誰だか分からないっ!
「全く、何をしているんだアリス」
「アハハ、ごめんなさい」
とりあえず笑って誤魔化すことにした。
私を抱き上げてくれたのは帽子屋だった。声を聞いてようやく判別。
黒い髪に縁無し眼鏡。
白のYシャツのボタンを二つ開けて、黒いズボン。
うん。かっこいい…と思ってると、また眠りネズミが私の足にしがみつく。
「わっ!きゃっ」
バランスが取れなくなり帽子屋しがみつくような形になってしまった。
は、恥ずかしいっ!
頑張って体制を整えようとするけど、眠りネズミが離れてくれない。
蹴りたくないしなーと思っていたら、
「とりあえず起きろ!
眠りネズミっ!!」
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