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案内をするチェシャ猫がクスクス笑っている。
私が顔をしかめて、
「何か面白いことあった?」
「いや、アリスの顔納得出来ないって顔してる」
そう言われて顔を両手で押さえる。
その様子を見てチェシャ猫が大笑いをしだした。
「チェシャ猫っ!」
「ゴメンゴメン。
怒らないでよ。アリスかわいい顔が台無し」
ぷうっと膨らました私の頬っぺたを人差し指で突っつきながら謝るチェシャ猫。
謝られてる気がしないけど…。
「ハイハイ。ここがスタッフルームだから中に女王様がいると思うから着替え手伝ってもらってね」
半ば強引にスタッフルームに通された私。
店内より少し狭い中にロッカーと小さなデスク、反対の壁には木製のベンチが置かれている。
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