ハロウィンと首切り女王

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「それにしても意外です。 ここに女性店員がいるなんて」 帽子屋が出してくれた紅茶を飲みながらそう言う私に、 「ここに女性店員はいない」 「えっ?」 帽子屋の発言は耳を疑うものだった。 女性店員はいないってことは、女王様って…。 「女王は男だ。ここに女性店員はいないと言っているだろう?」 嘘っ!! 何であんなに美人なのかとかメイクが上手いのかとか聞きたいことはあるけどっ!! 「あれ?アリス気づかなかった? 女王様は男だよ。立派な」 「っ!!」 奥から登場したチェシャ猫の発言により私の思考回路がショートしてしまった。 「あら、もうバラしちゃったの?」 お客様が落ち着いた頃合いに女王様が私たちの方に歩いてきた。
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