ハロウィンパーティー(後日談)

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「えっ!だって!」 シロウサギの呆れた声なんて聞こえない。 モデルとは言えど雑誌の表紙を飾る人が目の前にいれば誰でも動揺するわっ! 「アリス落ち着いて。 私がSYUNだろうとここでは女王でしょう?」 昨日私が女王様に言った言葉。 そうだ、ここでは女王様なんだから。 おネエ口調の甘えんぼな女王様。 「そうだね。モデルだろうが関係ないよね」 「そうそう♪ だからアリス大好き♪」 抱きつく女王様を見て、シロウサギがやれやれと肩を竦めて接客に戻った。 「あっそうだ。女王様にもこれ」 私が鞄から取り出したのはマドレーヌ。 あの日皆に配ったけど、5つしか持っていかなかったため女王様には待っててもらった。 余分に作っといて良かったぁ。
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