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「マドレーヌ?
美味しかったよ。アリスらしい味わいが出てたし」
私らしい味わい?首を横に傾げると、チェシャ猫は顎に手を当てて悩みながら、
「なんて言ったら良いのかな?
お菓子とか作る人の気持ちがこもるからその人によって味が違うんだ。
甘くなったり、ちょっと味が抜けてたり…」
作る人によって味が変わるか。
ここのスイーツはチェシャ猫の味と言う訳になる。
万人受けするような美味しい味。
ホントにスゴい事だ。
「私らしい味か~。
私の味ってどんな味?」
「優しい味かな?
ふんわりとした感じの味。
俺好きだよ、あの味。また作って」
チェシャ猫には敵わないけどそれでもよかったらと伝えると、よろしくと言って奥に引っ込んでいった。
美味しいケーキを一口食べて、美味しいと言いながら過ぎたハロウィンパーティー後日談。
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