アリスと学園祭[準備]

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季節も秋から冬に変わりつつある今日この頃。 私はいつものようにアリスインワンダーランドに顔を出していた。 「うーん、どうしよう…」 私は今悩んでいる最中だ。それは今度開催される大学の学園祭。 出し物は喫茶に決まってはいるのだけど、いかんせんメニューが決まっていない。 「チェシャ猫に聞いた方がいいのかな?」 こういう時は専門家に聞くのが一番なんだけど今日も忙しそうな店内に気が引ける。 うーんと首を捻りながら考えていると後ろから手が伸びてきた。 その手は私の前に置いてあった学園祭のプリントをスッと取り上げて、 「へぇ。アリスの大学、学園祭するんだ」 後ろを振り向けばウカレウサギがプリントを見ながらそう言った。
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