アリスと学園祭[準備]

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その時思ったのは女王様の存在。 まさか行きたがらないよね? 「女王様は、その日は仕事だよね?」 女王様は普段こっちには来れない従業員の一人で、本業は今一番人気のモデルさん。 一般の大学に来たら大騒ぎになってしまう。 「門番の次に行くと言ったのは女王だな。 意地でも休みを取るそうだ」 「…。それ、ちょっと大変なことにならない?」 いくら皆が来たがってても、騒ぎになるのは勘弁だ。 「大丈夫だろう? 木を隠すなら森の中と同じで人を隠すのは人の中が一番だからな」 帽子屋言うことに一抹の不安を覚えながら私は学園祭当日を迎えることなった。
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