プロローグ

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「一日しかないんですか?定休日」 「定休日は1日あれば十分だ」 どうやら話が噛み合わない。 ここに来てからまともに回答をしてくれたのは門番しかいない。 「無理ですっ! 私だって用事があったりするのに」 学生の身分である私にとって一日しか自分の時間を取れないとなると色々支障が出てくる。 「誰も開店から閉店までいろとは言ってない。 アリス、君の空いた時間にここに来ればいい。 その代わりの毎日だ。 簡単なモノだろう?」 「………。 はあ、分かりました」 毎日だけど、一時間時間潰しで来ればいいと思えば軽いモノだ。 「決まりだな。よろしく頼むぞ、アリス」 なぜ私が選ばれたのか分からないけど、袖振り合うも何とかって言うし。 こうして私の日課に新たな項目が決まってしまった。
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