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「い、いらっしゃいませ」
私の言葉が詰まるのは帽子屋の顔つきがかなりキツいからだ。
きっとここに来るまでにだいぶ体力を使い果たしたのだろう。
「スゴい人気だね」
門番が優しく話しかけてくれたけど、帽子屋がかなり気になるっ!
その様子に気づいたチェシャ猫が笑いながら、
「帽子屋は女子大生にもみくちゃにされただけだから気にしないでいいよ。
それよりアリス、席に案内してよ」
自由気ままな猫のような発言。
そのまま立っててもらうのも悪いからウカレウサギと女王様の席に案内した。
「メニューが決まったら仰って下さい」
メニューを置いてその席を離れる。
周りの人たちがきゃあきゃあ黄色い声が上がる。
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