アリスと学園祭[当日]

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「うん、おいしい」 門番とチェシャ猫からおいしいと言葉をもらえた。 ほっと一息をつき、帽子屋の方を見る。 「淹れたのはアリスか?」 「えっ?はい。お口に合わなかった?」 いや、と言ってまた紅茶を飲み始めた帽子屋。首を傾げているとチェシャ猫が笑いながら、 「へえ、珍しいね帽子屋が紅茶飲むの」 チェシャ猫からの発言に私が驚く。 基本お店にいるとき紅茶飲んでるじゃない? 不思議そうな顔をしていると、 「帽子屋はね、自分で淹れた紅茶は飲むけど他人の淹れた紅茶は飲まないのよ。 アリスの紅茶は飲めるのね」 女王様の補足でようやく理解した。 私が淹れた紅茶は飲めるのか。と言うことはおいしいと判断していいのかな?
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