第1章

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「祐希……」 「アンタ」 突然の声。振り向こうとした瞬間、襟を掴まれ壁に押し付けられる。 「がっ!?」 この子、さっきのフードの!?…嘘、片手で…? フードから覗く、白い髪。顔はかなり幼く見えた。だが、その目は凍てつく刃のように鋭く、私を容赦なく貫く。 その気になれば、振りほどく事も出来た。だが、少女の目が、私に動く事を許さない。 伊達や酔狂じゃない…本気の目だった。 少女が、ゆっくり顔を近づけてくる。 ………へぁ!?ちょ、待って!!この子、ソッチ系!!?あ、でも可愛い…じゃなくて!ちょ、ちょちょちょ!!私のファーストなアレが!?ああでもいい臭い!!シャンプーなにつかってじゃなくて! 心中混乱する私に、構わずに少女が顔を近づけ…
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