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「祐希……」
「アンタ」
突然の声。振り向こうとした瞬間、襟を掴まれ壁に押し付けられる。
「がっ!?」
この子、さっきのフードの!?…嘘、片手で…?
フードから覗く、白い髪。顔はかなり幼く見えた。だが、その目は凍てつく刃のように鋭く、私を容赦なく貫く。
その気になれば、振りほどく事も出来た。だが、少女の目が、私に動く事を許さない。
伊達や酔狂じゃない…本気の目だった。
少女が、ゆっくり顔を近づけてくる。
………へぁ!?ちょ、待って!!この子、ソッチ系!!?あ、でも可愛い…じゃなくて!ちょ、ちょちょちょ!!私のファーストなアレが!?ああでもいい臭い!!シャンプーなにつかってじゃなくて!
心中混乱する私に、構わずに少女が顔を近づけ…
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