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「か、覚悟って…」
「覚悟は覚悟さ。澪が今までどんなことをボスにしてやってきたのか、ボクは知らないけどさ…きっと、いっぱいボスを守ってあげて来たんだろうね」
なんだ、聞きたくない、それ以上は…聞いてしまえば、戻れなくなる。自覚してしまう。
しかし、私のささやかな願望とは裏腹に、言葉は無情に告げられる。
「だけどコレが結果。澪が作った結果だよ。今さら、被害者ぶるなよ。今まで気づきもしなかった癖に」
もう、無理だった。
足から力が抜け、その場にへたりこんだ。砂利の地面は、とても冷たく…痛かった。
視界がぼやけ、涙が溢れ出る。嗚咽を堪えようとしたが…無理だった。
「ーっ…!ぐっ…ぅう…ひっぐ…」
みっともない…みっともないみっともない!!
弟に裏切られ、自分より小さな女の子に泣かされて…無様の極みだ。
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