第1章

14/18

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「ボスはまだ澪の事、諦めてないみたいだけどさ…ボスに澪はいらない。ボクがいればいいんだ」 ……なにも言い返せない。そうだ、祐希に棄てられた私より、新たな居場所を作れるこの子のほうが、祐希には相応しい…。 先程のフード達と話す、祐希の楽しそうな笑顔を思い出す。 ただ楽しそうじゃない…輝いて見えた。きっと、祐希は心から愛してるのだろう。 あのフード達を、この少女を… そして『ラット』を。 「祐希……」 気がつけば、少女は姿を消していた。 まるで…悪い夢だったかのように…。 だが、懐から落ちた祐希からの手紙が、コレが現実だと証明していて…また、泣いた――――…。 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加