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「ボスはまだ澪の事、諦めてないみたいだけどさ…ボスに澪はいらない。ボクがいればいいんだ」
……なにも言い返せない。そうだ、祐希に棄てられた私より、新たな居場所を作れるこの子のほうが、祐希には相応しい…。
先程のフード達と話す、祐希の楽しそうな笑顔を思い出す。
ただ楽しそうじゃない…輝いて見えた。きっと、祐希は心から愛してるのだろう。
あのフード達を、この少女を…
そして『ラット』を。
「祐希……」
気がつけば、少女は姿を消していた。
まるで…悪い夢だったかのように…。
だが、懐から落ちた祐希からの手紙が、コレが現実だと証明していて…また、泣いた――――…。
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