第1章

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いや、別に祐希の事を忘れてワイワイやっているわけではない。 「祐希に私は必要ない」?言わせておけ。私にはまだ祐希が必要だ。 だから…なんとしても、祐希を取り戻す。連れて帰る。 なんとしても…もう一度、家族で暮らすんだ。 そして次こそは、祐希の闇に気づいて上げよう。ちゃんと叱って受け止めてやろう。 春の大学生活と、これからの展開に胸が踊る。踊る程ない?テメェ後でツラ貸せ。 …とまあ、そんな決意を胸に、進むことを決めたのだ。 しかし、甘かった。どう考えても、馬鹿だった。 「本日、我々『ラット』は日本に対して…クーデターを実施します」 4月1日 『ラット』が革命を開始した。 その日、燃え上がる国会の映像が全国に流れた。 そして突然の宣戦布告。 誰もが予感していた。 『平和が終わる』と。 「さあ、理想郷への第一歩だよ。全てが幸福な時代の幕開けだ!!」 とぅびぃあこんてにゅー?
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