第1章

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机に突っ伏し、頭をつける。ひんやりして気持ちいい。 こうしていると、ここに座って経験してきた、様々な授業や出来事を思い出す。 コズエ先生、授業中、いつも寝ててご免なさい…。 既になにも入っていない机の中を漁ってみる。ここに教科書をこれでもかと詰め込んでたなあ… ……アレ?なんか…入ってる。 指先に当たる、ガサガサ乾いた感触…紙? 取り出して、上体を机から放して確認してみる。 それは、封筒に入った手紙のようだった。後輩からの手紙…うん?差出人が… 『岡野 祐希』。 岡野祐希…私…岡野 澪の弟の名前だ。なんだってこんなものが…感謝のつもり? 「うわさっむ!!寒っ!!」 手紙には一言、『焼却炉の前まで来て』。 …しょうがない…まだ時間はあるし、行ってくるかあ…
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