3人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
机に突っ伏し、頭をつける。ひんやりして気持ちいい。
こうしていると、ここに座って経験してきた、様々な授業や出来事を思い出す。
コズエ先生、授業中、いつも寝ててご免なさい…。
既になにも入っていない机の中を漁ってみる。ここに教科書をこれでもかと詰め込んでたなあ…
……アレ?なんか…入ってる。
指先に当たる、ガサガサ乾いた感触…紙?
取り出して、上体を机から放して確認してみる。
それは、封筒に入った手紙のようだった。後輩からの手紙…うん?差出人が…
『岡野 祐希』。
岡野祐希…私…岡野 澪の弟の名前だ。なんだってこんなものが…感謝のつもり?
「うわさっむ!!寒っ!!」
手紙には一言、『焼却炉の前まで来て』。
…しょうがない…まだ時間はあるし、行ってくるかあ…
最初のコメントを投稿しよう!