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思考が止まる、頭が真っ白になる。祐希の言葉を頭で何度も繰り返し、ようやく事態を飲み込み始めた。
「な、なんでよ!?いきなりどうしたの!!なにが…」
「俺、革命を起こすんだ!日本を、正しい姿にする!!」
間
「……は!?どうしたのあんた!!頭が…」
台詞が止まる。祐希の後ろに、数人のフード姿の男女の姿が見えたからだ。
フード少女のスカートは、私が知らない学校のモノだった。
フードの奥から覗く目付き、立ち姿といい、それぞれただ者ではないことがうかがえる。
背筋が凍る。気温のせいではない、なにか…恐ろしい怪物を見てしまったかのような、取り返しの付かない感覚に襲われた。
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