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「リュークって何者だよ」
アルセレスがレオンの問いに答えた。
「リュークは我が国の大臣でした。陰で賄賂を受けとり、罪を捏造するなど汚職を重ねていました。ある日、反乱の疑いをかけられたリュークは、すぐに逃亡しました」
「へぇー、じゃ本当に反乱起こす気だったんだ」
「えぇ、まさか本当にこんな日が来るなんて……」
アニスがアルセレスの肩にそっと手を置いた。
「私とレオンはしばらく城で暮らすわ。安心なさい」
レオンが心底嫌そうな顔をした。
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