第1章

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 「……なかなかのがいるじゃねぇか」  レオンは制圧した中庭から、回廊を見て言った。  回廊から漆黒の鎧を纏った男が現れ、レオンを見据えゆっくり歩いてくる。  「レオン!相手に何者か聞いて!」  アニスが本から眼を離さず叫んだ。  「……慣れてる。で、お前ら何者だ?」  漆黒の鎧の男は低い声で答えた。  「俺を倒せたらな」  レオンは心が弾んだ。久しぶりの強敵だった。  「じゃ、さっそく」  二人は一気に間合いを詰めた。  
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