0人が本棚に入れています
本棚に追加
レオンとアニスは兵士に先導され、女王の間へと案内された。装飾された深紅の大きな扉が開かれた。
「アニス!」
「久しぶりね、アルセレス」
女王アルセレスはアニスの手を握り跳び跳ねた。
それを見た大臣のロウは笑った。
「よくぞ駆けつけてくれた、アニス、レオン」
このロウという老人は民から信頼されており、その聡明さから賢者と呼ばれている。
「早速じゃが、敵の情報は何かあるかの?レオン」
「ははっ、察しが良すぎるぜ。……敵の大将はリュークだそうだ」
アルセレスとロウが眉を潜めた。
「リューク……ロウ導師」
「ふむ、間違いであって欲しいとは思うが……奴の事で間違いなかろう」
最初のコメントを投稿しよう!