第1章

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 レオンとアニスは兵士に先導され、女王の間へと案内された。装飾された深紅の大きな扉が開かれた。  「アニス!」  「久しぶりね、アルセレス」  女王アルセレスはアニスの手を握り跳び跳ねた。 それを見た大臣のロウは笑った。  「よくぞ駆けつけてくれた、アニス、レオン」  このロウという老人は民から信頼されており、その聡明さから賢者と呼ばれている。  「早速じゃが、敵の情報は何かあるかの?レオン」  「ははっ、察しが良すぎるぜ。……敵の大将はリュークだそうだ」  アルセレスとロウが眉を潜めた。  「リューク……ロウ導師」  「ふむ、間違いであって欲しいとは思うが……奴の事で間違いなかろう」  
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