第 十章 悲しき道化師

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五千年前 サハラ砂漠 アハガル山地 活火山跡地 突如空間に巨大な亀裂が入り黒い円輪が出現し中から涙滴形の物体が砂漠に落ちた。 物体の表面は紅く燃え、部分的に融解しており、機能停止寸前の状態であった。 「※-★:・◎※…▲%≦∞<†・●………!!」 機体の半分が砂に埋ったところで燃焼は治まり、物体の先端部から光の波が放射され全体を覆うと機体は完全に復元された。 「※………●☆∞……>†!×★※※†%†←!!」 空間に再び漆黒の円輪が形成され…物体が其処に突入しようとした瞬間 円輪に歪みが発生し黒輪は収縮し明滅して消失した。 「▲∞……※◎※≦……?」 黒輪は何度も形成されては消失を繰返し……終に物体は諦めたように砂漠にゆっくりと着陸する。 「〆………★▲∞●●●!!!!…………※」 暫しの静寂の後…… 物体の周辺5キロにオーロラに似た光のカーテンが何重にも出現し球形に物体=星船を包み込んだ。 死海 AKD フロートテンプル(浮遊宮殿) アラート!アラート! 《宮殿内二滞在中ノ幻像騎士ハ即座二玉座ノ間二集合セヨ……》 「シクローン何事だ!? 又 イーサンとログナーか?」 【ゴビ砂漠二異常力場発生。データ 二 無イモノデス】 「久方振りだな…来星者か……」 現代風に表現すると円形のウォーターベッドから一糸纏わぬ裸体で起き上がり 眠そうに欠伸をしてソープは指令を出す。 「様子見にコンシール(索敵機)を二機送れ。画像は直接大脳リンクで受ける」 【「コピー。最新グランシーカー発射。砂漠到達まで20分】 「イェンシングやアルカンフェル その他の奴等も気付いている。例えかち合っても無視しろ。 遺産や実験体ではなく異星人その者が来るのは3000年振りだ……前回のスタートレッカーはまだワープ技術を取得したての穏やかな種族だったが、今回もそうとは限らん、ログナーに出撃要請をしておけ」 【コピー】
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