第 十章 悲しき道化師

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浮遊宮殿のツインタワーの一角に空間の捻れが生じ 重力渦が発生する 【ミラージュタワーに重力変化発生!! タワーに局地的崩壊。 来ます】 一人の人間の老人がソープの前に立っていた。 †原始的惑星によもや他銀河の文明が存在するとはな† (思念波!) †この惑星に存在する異星形成構造体は全て同じ銀河系内の物。 お前達の素粒子のみ他の銀河系に存在する物がある† (他の銀河系?) †同一銀河内での移動と異なる銀河間を亘る事は全く次元の違う科学力を必要とする………お前達の創造主は我に近いレベルに達した種族のようじゃな………興味深い……† (お前の目的は?) †いずれ判る……干渉したければするがよい……† ソープは老人に人が知性を持たぬ動物に語りかける様な意思を感じた…… 知的レベルが違い過ぎて相手にすらする価値が無いゆえの位相障壁。 そしてそれは事実であった。 ソープから話を聞いたアルカンフェルは激昂し、単独で障壁内にワープし………瀕死で帰って来た。 当時、地球上で戦闘力に置いて最強を誇ったアルカンフェルが軽く鋳なされた事により……誰もサハラ砂漠に手が出せなく為ったのである。 「決めてはアンダルオォールか…」 イェンシングが呟く。 「そうだ……周知だが銀河は互いに引力で少しづつ接近し 銀河団を形成 さらに銀河団が集合し 大銀河団を形成している。 だが銀河と銀河の間には途方も無い広大な虚無空間が存在し……それをわれわれはアンダルオォールと名付けた」 「奴が言うには我らの創造主 アマテラス陛下 ラキシス様はそのアンダルオォールを越え 他銀河からこの銀河に来れる科学力を持っていたらしい… そこが奴の興味を引いた、僅かだがな……」 「奴にとって同一銀河系内移動しか出来ぬ種族は下等過ぎて興味すら湧かぬ訳か……」 「奴の目的は不明だ。超絶的な科学力を持ちながら何故 地球から出ないのか……ペインとは……そして今になり突然動きだしたその要因は?」
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