第 十章 悲しき道化師

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「妾の創造主が取るに足らぬ存在………生命体の究極とも言える進化を辿った主達が……」 ソープもその点には同意であった。 他生命の肉体に乗り移りその都度 進化する電気的生命体………ソープの星船のAIシクローンのデータベースにも無い稀有な種族。 「真理は力か……」 「そうだ……宇宙に於て力こそが真理……価値観や秩序など種族により異なって当然。 より 力=進化した種族が自分達の思想や本能を他者に強要する世界。」 「我々の力が 塔の存在に及ばぬ事も宇宙の定款……滅びは避け得ぬ……」 砂に拳を打ち付けたまま 彫刻の様に固まるイェンシング……… 絶望 死 無力感 宇宙 銀河 全ては俯瞰 夢幻の河……
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