第 十章 悲しき道化師

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「そうだな……特異点たる人間とはそうゆうものだ……」 「真に畏怖すべきは奴の気質。」 「気質? 何か特殊なオーラなのか? アンノウンや黒騎士の気のような」 「未知の気だ」 「何だと!?我らのデータベースには何百とゆう 超越者が纏う 特殊な気がインプットされている。 工藤originalの※天輪光気※でさえな。それが未知だと? 系統すら不明か?」 「系統は炎熱系のダブルだ、黒と紅の混濁した斑模様の気 」 「ダブルか…珍しくはないが 何と何のダブルかがpointだな……」 「違う。pointはその気の効力だ」 「効力?」 「 破壊と再生 」 「特に珍しくは無いな」 「私のバリアが融解し、奴は私の攻撃で内臓の40%を失いながら全て再生した」 おそらく 宵の明星が自我を持って来 初めて見せる 呆けた 顔であったであろう。 「マンティックの障壁はマキシマムの直撃にも耐え 恒星の中心部でも数時間滞在可能なオーバーテクノロジーだぞ? そもそも人間の気でどうこう出来る代物ではない 組成レベルが異なる。 回復・蘇生系は数多あれど内臓が瞬時に再生するなど聞いた事もない、それは最早 回復ではない 創造 《クリエイト》だ」 沈黙していたメフィストがおもむろに問う 「ソープ。彼は本当にに純粋な地球人類なのだな? 異星人隔世遺伝ではなく」 「間違いない、彼の肉体組織からDNAを徹底的にそれこそ素粒子レベルまで検索した。 普通の人間だ。」
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