第11章 祈り

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イェンシングの頭部の冠に似た突起物が放電を放つ。 「超伝導生体コイル、空気中の水分子 原子を自由にcontrolし 応用性 汎用性に富んだ素晴らしい能力だ」 「妾の異能は多岐に渡る。空気 水 あらゆる流動体を自由に繰り 雷撃 水圧 酸素濃度 その他流動体なら妾の思うままよ…」 メフィストの周囲が真空になり そこに部屋の天井から反超電導レールガンが直撃する。 白いケープに数ヵ所黒い穴が空き 真空の影響によりメフィストの体が萎んでゆき そしてついには爆撒した。 「妾の星船、ましてやその中心たる部屋で相対したのが運の尽きよ……此所では誰も妾には勝てぬ……収集したオーパーツを使う迄も無かったな魔界医師よ…」 「是非見せて欲しいものだな…私の知らぬオーパーツを」 部屋の入口に無傷のメフィストが立っていた。 「な……そうか…これが噂のダミーか、記憶や能力、性格まで本体に近い自らの分身体を創る技術……」 「所詮は紛い物、2千年前に発見したとある星船の遺骸から得たバイオテクノロジーを研究した成果だが…完璧には程遠い」 「本体は地上か……そうよの、真の目的は星船の破壊。如何様にしてダミーを船内に送り込んだかは不明じ ゃが……ダミーを自爆させればそれで事は済む。」 「私は本体だ。ダミーは余興に過ぎん、エンプレスよ…もう実験及び観察は十分だ…哀れな役者には相応しい幕引きを」 「実験?観察?魔界医師も遂に狂ったか……まぁ 良い……さらばだ メフィスト・フェレス」 メフィストの周囲の空間が歪み球状の真空状態になり、更に 天井 壁 部屋のあらゆる場所から反超電導レールガンが発射………
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