第十二章 バブ・イル

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人類の夢 それは宇宙 未知の知識 現象 生命に触れ 更なる資源と進化とを求め外宇宙に歩みを進める そもそも宇宙とは何故存在するのか? 膨張し続けるその先には何が? 天原 健人はそんな想いを抱きながら夜空を見上げ、砂丘の上に寝転んでいる。 位相変位帯を越え バブ・イルの塔から抜け出した彼を待ち受けていたのは広大な砂漠、水も食糧も無くただ己れの身体ひとつで脱出した天原は心底途方に暮れていた……。 ( おかん… ちひろ…明子……そして……塔に残して来たみんな………) 束の間の休息を取り天原は起き上がり暗い砂漠を歩き出した……。 北極星の位置を頼りに真っ直ぐ北へと。 塔の存在する砂漠には様々な勢力の拠点が在り、特に位相変位帯の周辺は秘かにカモフラージュされた基地の宝庫と化しており、普通ならば天原の存在は瞬く間に感知されるはずであった。 だが彼はどの勢力の監視にも見付からず、そして一ヶ月後 ついには砂漠を脱し……行方を眩ました。 (監視者達に頼るのは簡単だ……しかし それは同時に奴に再び居場所を知られる事と同位、今 解く訳にはいかない。 細かい制御が可能になる迄 俺は一人で生きなければいけない……幸い ペインがあらゆる死を許してはくれない。 エンジェル… カレン……セブン………) 一年後、 天原は日本の○○市、生まれ故郷に帰って来た。 海外留学とゆう失踪隠蔽交錯を手に。 政府レベルの権力を要する膨大な隠蔽を何故彼がなし得たか? それはまた別の物語り……初代イージスとの出会い。 日本政府との密約、そして彼の異能力の物語り。
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