第十二章 バブ・イル

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二人の男が闘っていた。 一人は黒騎士 一人は普通の学生 「塔側に付いたんですね デコースさん」 「世界の真実を知り アマテラス メフィストが手出しすら出来ない存在に興味が湧いたんだよね~~ 本物の異星人が生きて実在するなんて 僕ちんワクワクして堪らなかったよ」 「奴程の超科学力をして五千年も達成出来なかった目的って何だと思いますか? 空間 位相を自由に繰り 銀河すら越える文明の種族が原始的な地球の少年少女を必要とする訳は? 」 「………………君。何者だい? ただのアウターじゃないね。」 「ソープさんに会いましたから」 「何 !?」 「全て彼から聞いたんです。奴の存在も。」 「冗談……ではないね?じゃなきゃ 態々君を連れ帰れなんて命令が出される理由が無い、」 天原のチャクラ回転が無造作に止まる。 「デコースさん…俺はどちらにもつかない。だから無益な争いは止めましょう」 「僕ちんの戦闘力なら君を殺すのは容易ではないが不可能じゃない、でも命令は生け捕り… でも流石が鉄心の孫だね、ふざけた実力だよ君。本気じゃないとはいえ僕ちんとまともにやりあえるなんてね。」 二振りの黒刀を腰に納め万歳ポーズで 振り向き歩き出すデコース。 「ブラック・ファティマ」 ピタリとデコースの歩みが止まる 「知ってるのかい?」 「ええ……俺の師のチャクラと似ています、全く同じではありませんが同系の気質、無敵に近いチャクラです」 「師の名は?」 「通称イージス。 タテ・カリト」 ぴくりとデコースの眉が僅かに動く。 「彼といつ何処で会った?超一流の護り屋だが 近年は行方知れずのはず……死亡説まである」 「そうです、だから俺も探してるんです マンサーチャーに頼んでですが……」 「弟子なんだろう?あては無いのかい?」 天原は悲し気に頷き 「先生は護り屋としては珍しく 金で動かない人でした…守護対象を金以外で選ぶのは沢山の敵を作ります……だから…」
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