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「まぁ 僕ちんのオーラと同系 同格の持ち主なら滅多な事はないだろうけどねぇ……世界には真の化物達がいるからね チャクラの気質とか戦闘力なんて慰めにも為らないような」
「…………確かに」
工藤や壬無月を間近で経験した天原にはデコースの云わんとする事が良く理解出来た。
《そんな簡単に見逃してもらっては困るんじゃよデコース・ワイズメルン》
突如空間が捩れ皺だらけの老人が姿を現す
「バブ・イル ! ! 」
《アケローンよ……久しいな。》
デコースは突如として割り込んで来た老人を疎ましげに見つめ
「自由に空間跳躍出来るんなら僕ちんに命令する意味なくないかい?てか なんで今迄 捉えられなかったの? じいさんほぼ全能でしょ この星じゃ、
それにアケローンて何?久しい? 前からの知己なの?」
《聞きたい事があるのは判るデコース じゃが今は大人しくしておれ後から説明してやる、メフィストやソープすら知らぬ事実をな………》
天原は笑っていた……
「やっと来たか。遅いからデコースさん帰ってしまう所だったよ 」
《ふむ…やっと主の希望を聞く気になったのかアケローン、儂やこの星はもう手遅れじゃが お前は特別。 主も認めておる》
「 俺の異能はそんなに特別かい?」
《率直に言うなれば主に取り、お前はこの星よりも いや いかなる存在よりも貴重じゃ……ペインと同価値とも言って過言ではない》
「だろうな……お前の主に理解出来ない 知覚出来ない能力などこの星には皆無だろうからな………」
《対価は?》
「先生の居場所 及び 星の存続だ」
老人の眼(まなこ)がすっと細くなる。
《無駄じゃ、主の望みと星の崩壊は直結しておる、主の科学力を持ってしてもそれは避けへぬ……
対価はお前個人の生命のみ》
「是非もない。断る」
天原の姿が消える………
「あん?僕ちんは何故こんな場所に?じいさんは此所で何をしている?」
《存在消去……しかも任意選択で記憶消去までも、やはりアケローンは危険過ぎる。
主には記憶消去は効かぬが存在消去は有効……
主 程の進化した精神ですら認識阻害を起こす能力。奴はいったい………」
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