第1章 プロローグ

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※イタリア ヴァチカン自治共和国法王庁 バッシュ法王様… どうしたカイゼリン枢機卿……今はコンクラーベの最中(さなか)…何人も私に謁見はならぬ… 下がれ。 枢機卿と呼ばれた男は体を少し震わせ頭を下げた。 申し訳ありません法王様…。しかし…只今EARTHより通信が有り「エンジェル」が生存していたと……… なんだと…!?何処だ?何処で見つかった!この二年、我がヴァチカンの総力を挙げても一欠片の情報も得られなかったのだぞ? 法王。 キリスト教カトリック教会の頂点。仮にもその椅子に君臨する男が取り乱し目を見開いて叫び声を挙げていた。 例の観測所のある境界線にて昨夜発見されたとの事です……。 法王の顔は蒼白になっていた。
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