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「とりあえずだな。俺はサークルに行かなきゃいけない」
うねった茶髪をいじりながら言い放った。
明らかに絡むのがめんどくさくなったような表情だ。
井岡はガガガッ、と音を立てながら椅子を引いて席を立った。
「そりゃねえよ!!」
と、引き止めようとする壮介だが、井岡の気持ちもわからないでもない。
いきなり「命を狙われている」などと言われても困るだけだろう。なので、
「じゃあおつかれさん」
と、言い残して去ってゆく井岡をそれ以上引き止められなかった。
ぐぅぅ、と。壮介は声にならない声を漏らしながら頭を抱える。自分が訳のわからないことを言うようになってしまった理由を思い出す。
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