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将司と別れてから、教室にあるカバンを取りにいった。
帰宅する奴らが増えてくると、同時に俺への視線も集中する。
うぜー、と思いながら、スマートフォンの予定帳を開いた。
そこには、『18時駅前、2時間デート+キス、早苗ちゃん』とかかれている。
「ふぅ...行こうか。」
俺は駅前の広場に向かった。
「匠くん!」
早苗ちゃんは先に着いていた。
「匠くん、今日もよろしくね」
そう言う早苗ちゃんはバッチリ化粧をし、めかしこんでいる。
世間ではこんな女の子を、かわいい、と呼ぶのだろう。
俺は何とも思わないが。
「じゃあ行こうか、早苗ちゃん」
いつものように優しく早苗ちゃんの手を握る。
彼女とデートをし、別れ際にはキスを1回する。
そして、カネを貰う。
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