取引

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何か憂さ晴らしする方法を探していた俺は、あるとき思い付いた。 俺を好きだと言う女を利用してやろう、と。 案の定、世の中にバカな女は溢れかえっているもので、この話はこの学校の女子だけでなく、他の高校にも伝わり、俺のスケジュールはほぼ毎日デートやらなんやらの予約で埋まっている。 ...今の俺をアイツが知ったら、どんな顔をするかな。 だがこのときの俺は、そんな当たり前となっていた日常が突然変わることになろうとは、思いもしていなかった。
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