第3章 「 ファイナル・ステージへ 」

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第3話 「 優勝校決定 !」 ゆうき先生は、3校を再びステージに並ぶように呼びかけた。 マイクで会場に尋ねるゆうき先生。 「はあ・・・緊張します。 これからジャッジをお願いする訳ですが。 会場の皆さん、ちょっと肩に力が入ってしまっているようですね。 まずは肩を回しましょう。それで、頭も回しましょう。 決勝、どうでしたか? ・・・あ、難しい? さあそれじゃあ、かえでちゃん、皆さんにまたインタビュー してきてください。」 「はーい、会場のマイク係かえででーす。 それではそれでは、みなさんに質問です。 3校のダンス、どれが一番良かったですか?」 わいわい・・・ マイクを向けられた男性は、どうやらK高校OBらしかった。 「そうですね、どこも素晴らしかったですね。 私は、K高校良かったと思いますよ。」 「ありがとうございます! それでは、こちらの方はどこを応援しますか?」 年配の女性が振り向いた。 「あ、私ですか?私はY高校がイチオシですけど。 理由は体操の技も見ごたえがあったので。」 「それでは、Y高校に一言どうぞ!」 「はい、えー・・・ 応援してます、優勝しますように!」 パチパチと拍手が起こった。 隣の男子がかえでに大声で呼びかけた。 「L校、最高ーーー!!」 わはははは! それに刺激されてか、会場中で高校名を叫ぶ人達が溢れた。 ゆうき先生は、裳狭に合図した。 手拍子のCDが流れる中、ゆうき先生は舞台に揃ったチームを 見回した。 「それでは・・・ チームの代表に、一言ずついただきましょう! まずは・・・Y高校!」 部長が渡されたマイクを握り締めると言った。 「1番!!いっきまーす!!」 どっ!!会場が沸いた。 「はは、そうじゃないってか!! ・・・すみません、俺、しゃべるの苦手なんで。」 舞台上のメンバーが 「うそつけ~~~!!」 とヤジをいれた。 「みんな、まだまだ踊りたい気分になってます! 会場のみなさんと、対戦校のみんなのおかげです! ありがとうございました!」 パチパチパチ!!!
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