第3章 「 ファイナル・ステージへ 」

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ゆうき先生は笑いながら、Y校から次のL高校にマイクを渡した。 「ありがとうございます! 私達は、素晴らしい先生にご指導いただき、自分達の ダンスを踊ることができました! この舞台で踊れて、本当に感激してます!ありがとうございました!」 ゆうき先生が、質問した。 「3つのチーム分けはみんなで考えたんだ?」 「はい、踊りの振り付けとか曲で、自分ならどれを踊りたいかって。 先生とも話し合いました。」 ゆうき先生はうなずいた。 マイクはK高校の部長に渡った。 「あの・・・自分達が楽しくって、ほんとにもう、毎日が ものすごい勢いで過ぎていった感じです。 今も、夢中だったので、もう終わったの?って・・・ ダンスバトル、もっと続けたいです!!」 会場から大きな拍手が起こった。 ゆうき先生が、マイクを受け取ると、会場の方に目を向けた。 「さあ、最終審査です。 ここからは、1校ごとにライトを挙げていただきます。 優勝だと思う高校をコールした時に、ライトを挙げてください。 最初は、Y高校。 二番目は、L高校。 三番目は、K高校、という順になります。 一度きりですので、間違わずに挙げてください! では、いきましょう!」 ドラララララララララララーーーーーー 「 Y高校が優勝だと思う人、ライトを挙げてください。」 集計が始まった。 大きな歓声があがる。 Y高校ダンス部も一生懸命数えていた。 「・・・はい、大丈夫ですね。 次は、L高校。 L高校が優勝だと思う人、ライトを挙げてください。」 L高校のメンバーは、ステージに20人全員が上がってきて みんなでライトを数えていた。 「それでは、K高校が優勝だと思う人、ライトを挙げてください。」 ドラムロールが続く中、皆が一生懸命数えていた。 ゆうき先生が集計結果を見て、笑いながら言った。 「皆さん。 どうやら2回挙げてしまった人が沢山いますね~! ちょっと待ってくださいね、えーー 顧問の先生、皆さん上がってきてくれますか?」 今回参加した学校の顧問が全員上がってきて、ゆうき先生と 協議に入った。
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