第3章 「 ファイナル・ステージへ 」

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協議が終わり、ゆうき先生は、放送室に駆け上がった。 裳狭は驚いたが、先生は紙に走り書きをして、これを読んでくれと 言った。 裳狭はひと目みて、先生の意図がわかって、うなずいた。 「わかりました。それじゃあ、先生・・・ 舞台で、また俺の方に合図下さい。」 「わかった。あとはお願いするよ。」 ゆうき先生は放送室から降りて舞台中央に立った。 「おまたせ致しました。 集計と審査が終わりました。 それでは発表です!」 先生はマイクを挙げて、裳狭に合図をした。 ドラララララララララララーーーー 放送室の、裳狭が、紙を読み上げた。 「優勝はーーー 11票差で、K高校です!! そして、準優勝は Y高校!! そして3位が L高校でした!! 皆さん、おめでとうございます!!」 わあああああーーーーー!! 会場中が大きな歓声と割れんばかりの拍手で溢れた。 舞台上のダンスメンバー全員が、拍手しあっていた。 K高校の校長先生が、表彰状とトロフィーを授与し、次々と 3位までのチームがそれを手にした。 ゆうき先生が、再びマイクを持つと、発表があると言った。 「みなさん。 実は審査してくれた顧問の先生方による特別賞があります! それでは発表いたします!」
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