第4章 「 これからのふたり 」

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先生は大きくうなずいた。 「忘れないうちに、話をしたらいいよ。 私も、そうやってきたから。 ・・・そうだ、私も聞きたいことがいっぱいあるんだけどね。 たとえば、Y高校の剣技とか! あれ、絶対やりたいよなあ!! ライトセイバー、誰だよ、あれやろうって言ったの。 Y校の先生?違うの、え?君?」 すっと手を挙げたのは、Y高校の広戸だった。 「それ、僕です。 あの、先生、僕もゆうき先生に会えたら、聞きたいことが沢山 あって・・・ 先生はどうして、プロダンサーにならなかったんですか?」 おおっ! 皆が注目した。 「ああ、そっちか~! あの、俺も君達のように、高校時代ダンサーに憧れてたんだ。 他にもやりたいことがあったけど、ダンスだけは、難しいって その当時高校の担任に言われてね。 それで食べていくことができなけりゃ、趣味でいいだろうって。 そんなもんだよな、って思ったよ。 夢は夢でいいかって。 だけど、教師になって思った。 ダンスが出来なかったら、今の俺はいないんだよなって。 だったら、人からなんて言われてもいいじゃないか。 趣味でもなんでも、自分が納得するまでやってやれってね。 今では教師になって、みんなと出会えて、良かったと思ってる。」 みんなの目が真剣だった。 「ようするに、自分が納得すればいいんだよ。 やめたって、続けたって、もう一度始めたって。 ・・・それしかなけりゃ、それを続けてみる。 そのうち、自分に必要かどうか、わかるんじゃないか。 すぐになんか、答えがでなくても、いい。 テストじゃないんだ、人生は。 今日のダンスは、みんな自分に納得できただろう? そういうことの積み重ねじゃないのかな。」
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