「ぜってえ付き合わない!」

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第4話 「 敵の実力も知りたいんですけど。」 超エリート私立高校J、ゆうき先生の友人でライバルの但馬先生は ダンス部の部長から、K高校ダンスバトル委員会議の報告を 受けていた。 「ダンスバトルに参加する高校は全部で10校になりました。 他にも、何校か参加希望があったらしいんですけど、準備不足とかで。 当日はリハできないということで、二日前と前日、どちらか都合が つく日でリハして欲しいそうです。 私達のダンスチームは前日に行くことにしました。 ダンスバトルの出場順は、会議で決定しましたが、 一回戦目は2チームずつ5組で勝ち抜けて、二回戦目の準決勝も 同じようにぶつかりますが、5組目だけは決勝でぶつかる枠です。 決勝は3組で戦います。」 但馬はうなずいて言った。 「成る程ね。シードだな。それはもう決まってるの?」 「はい。K高校とR高校の組で、勝ち抜いた方になります。」 但馬の眉が上がった。 「そうか。今回の主催者だからね、そういうことだな。」 部長は書類を読みながら言った。 「はい、K高校側も他校のチームには申し訳ないと謝っていました。 それから、ダンスバトルの内容ですが・・・」 但馬は部長が報告してくれることに、議論の余地がないことに 気がついた。但馬はギシッと椅子を回して、部長を見た。 「驚いたな。ゆうき先生はそこまで計画を組み立ててくれてた訳か! まあ、彼は個人的にアマチュアバトル大会には毎回出場してるからね。 ・・・さて、こちらの戦力はどう?」 部長はにっと笑顔を見せた。
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