8人が本棚に入れています
本棚に追加
第4話 「 敵の実力も知りたいんですけど。」
超エリート私立高校J、ゆうき先生の友人でライバルの但馬先生は
ダンス部の部長から、K高校ダンスバトル委員会議の報告を
受けていた。
「ダンスバトルに参加する高校は全部で10校になりました。
他にも、何校か参加希望があったらしいんですけど、準備不足とかで。
当日はリハできないということで、二日前と前日、どちらか都合が
つく日でリハして欲しいそうです。
私達のダンスチームは前日に行くことにしました。
ダンスバトルの出場順は、会議で決定しましたが、
一回戦目は2チームずつ5組で勝ち抜けて、二回戦目の準決勝も
同じようにぶつかりますが、5組目だけは決勝でぶつかる枠です。
決勝は3組で戦います。」
但馬はうなずいて言った。
「成る程ね。シードだな。それはもう決まってるの?」
「はい。K高校とR高校の組で、勝ち抜いた方になります。」
但馬の眉が上がった。
「そうか。今回の主催者だからね、そういうことだな。」
部長は書類を読みながら言った。
「はい、K高校側も他校のチームには申し訳ないと謝っていました。
それから、ダンスバトルの内容ですが・・・」
但馬は部長が報告してくれることに、議論の余地がないことに
気がついた。但馬はギシッと椅子を回して、部長を見た。
「驚いたな。ゆうき先生はそこまで計画を組み立ててくれてた訳か!
まあ、彼は個人的にアマチュアバトル大会には毎回出場してるからね。
・・・さて、こちらの戦力はどう?」
部長はにっと笑顔を見せた。
最初のコメントを投稿しよう!