「ぜってえ付き合わない!」

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そしてまた、参加表明した同地区のR高校では・・・ 部長がメンバーに集まれと呼びかけていたが、わいわいと騒いでいて なかなか集まらない。 「ちょーーーーむかつくんですけど! おおーーーーい、練習中止してこっちに来てってば!!」 部長は大きな声で怒鳴った。 副部長が部長に耳打ちした。 「そーいう時は、こうしたらいいと思います。」 「・・・え、それ?? まあいいっか。 あー・・・ あっ!!あれはK高校のプロフェッサーゆうきじゃね?」 思いっきり自分の後ろの窓から外を指差して、部長は叫んだ。 「うっそ!!マジで~~~~??」 メンバーはあっという間に窓に並んだ。 「どこどこ??偵察にきたの?」 部長、すかさず言った。 「あ、間違えた。あれはうちの校長だった。」 ええええええ~~~~~~!! 広がる落胆の声。 「一列に並んだところで、報告があるから聞いて! うちら、知ってると思うけど、K高校と最初に当たるから。」 「うっそマジ??」 「マジで??くじ運わる~~~~~!!誰だよくじ引いたの! ・・・あ、私か。」 「ぶちょーーーーかよ!!」 「ひで~~~~~!!」 わいわい・・・ 「・・・ということで、上手くいったらうちら2回で優勝だから。 K高校の先生もびびってたぞ、うちの高校レベル高いし。」 「高いしね~~~~!!はははは!!」 「それじゃ、ダンスバトルバージョン、練習いってみよー!」 ダンダンダンダン・・・ババババッズダンババババズズタン! R高校ダンス部は8名全員女子。 全員がアマチュアダンス地区大会経験者だった。 「ゆうき先生と戦うんじゃないから、気が楽っちゃあ楽だよね!」 「でもさ、今年誰も入賞できなかったから~!悔しいんだけど」 「全国レベルの私らに、敵う奴っていったらJ高校かK高校 だけでしょ?」 「それがさー、今回ちょー気になる高校があるんだ~!」 メンバーが全員部長に注目した。 「ちょっと前まで男子校だったY高校。 そこにさあ、ゆうき先生レベルの男子が入部したんだって! 男子ばっかりのダンス部らしい!」 女子達は大騒ぎ。 「ちょっ・・・みたい、みたいっ!!私偵察行ってきまーす!!」 「だ・か・ら!!こっちはそれどころじゃないって!! 強力なライバル出現だよ?!」
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