第2章 「 ダンス部走る! 」

3/59
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
裳狭がマイクで話した。 「そうです。最初の組からそういう段取りでいきます。 なにしろ、緊張が途切れないようにしたいんで。」 先生はうなずくと言った。 「もし不都合があれば、いくらでも修正できるから。 じゃあ、R高校が終わった、というところから。 R高校、流石アマ大会常連者揃いだーー! さあ、迎え撃つのは5組ラストK高校!!」 ダダダダン・・・ダダダダン・・・ ズダダダズダダダ ドンドンドンドン・・・ 体育館には大勢の教員とダンス部の友人達が詰め掛けていた。 一番奥の方に、吉良が立って、ダンスをじっと見守っている。 体育館の隅に吉良は山田と友人達がいるのを見つけた。 (?何か話しているようだけど、遠くて聴こえないな・・・) 吉良の横に、ハクが来た。 「ハク、ちょっと頼まれてくれないか?」 ハクは山田達の横まで行って、何を話しているのか聴いてきた。 「キラ、あいつらリハがなんとかって言ってた。」 「ふうん・・・どうせ、モサモサの立場を悪くしようってとこか。 わかった。 モサモサに、伝えてくれないか?」 ひそひそ・・・ 「OK」 ハクはすすっと体育館の放送室へ向かった。 吉良はそれを見届けると、体育館を離れた。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!