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裳狭がマイクで話した。
「そうです。最初の組からそういう段取りでいきます。
なにしろ、緊張が途切れないようにしたいんで。」
先生はうなずくと言った。
「もし不都合があれば、いくらでも修正できるから。
じゃあ、R高校が終わった、というところから。
R高校、流石アマ大会常連者揃いだーー!
さあ、迎え撃つのは5組ラストK高校!!」
ダダダダン・・・ダダダダン・・・
ズダダダズダダダ ドンドンドンドン・・・
体育館には大勢の教員とダンス部の友人達が詰め掛けていた。
一番奥の方に、吉良が立って、ダンスをじっと見守っている。
体育館の隅に吉良は山田と友人達がいるのを見つけた。
(?何か話しているようだけど、遠くて聴こえないな・・・)
吉良の横に、ハクが来た。
「ハク、ちょっと頼まれてくれないか?」
ハクは山田達の横まで行って、何を話しているのか聴いてきた。
「キラ、あいつらリハがなんとかって言ってた。」
「ふうん・・・どうせ、モサモサの立場を悪くしようってとこか。
わかった。
モサモサに、伝えてくれないか?」
ひそひそ・・・
「OK」
ハクはすすっと体育館の放送室へ向かった。
吉良はそれを見届けると、体育館を離れた。
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