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《ここにいるお前ら、そしてスマホの向こうにいるお前ら、よく聞いておけ。断言してやる。俺達ジェイ・グライダーズは、絶対に負けない》
有言、実行。
これはチームディレクターの教えだ。
リューがそう言い放ったように、僕達は負けない。
言い換えれば、負ける事が許されない。
《この世界が終わっちまってから四年の月日が流れた。そろそろ飽きてたところだろ? 怯え、苦しんでるクソみてぇな生き方によ。だが俺達はそんなのとは無縁な生き方をしてる。なぜなら、強いからだ》
リューが言うように、なんの前触れもなく世界は死んだ。
世界の死に希望の光を差さんとするのが、僕達。
強さを失ったこの世界の指標とならんとしているのが、僕達。
《俺達を倒せる自信があるヤツらがいれば出てこい。フィールドとボールさえ用意したなら、こっちのほうから出向いてやるよ。お前らに有利なゲームでいい。それを覆した上で勝ってやるさ》
この世界における力関係の序列は乱れまくっていて、絶対的な強さを持つ存在などこの世にはない。
しかしこのストリートサッカーの世界でなら、違う。
人が頼り、崇め、そして不安の全てを忘れられる存在。
ジェイ・グライダーズは、絶対的な強さでなければならない。
《最後にもう一度言わせてもらおう。俺達は、絶対に負けない。……以上だ》
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