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「゛なー゛ん」
女の子らしからず、
大きな欠伸をしながら顔を出すと、
ベッドの上に目をやる。
目の前にあるはずの目覚まし時計は何処にもなく、
更に上を見上げると、
その目の前に聳え立つ五段の棚の一番上で合唱していた。
「!!!」
そうだった~~、
思い出して頭を押さえた。
いつも朝が弱く、
しかも生理的に消して寝てしまうという癖があったため、
自分で設置場所を変えたのだ。
頭をカリコリと掻くと、
ああー、
これから目覚まし探しをするのか、
しかも変な予感がしてずっと寝られなくてこんなに気分的に気持ちの悪い朝だと云うのに・・・
そう心で嘆くと、
うんざりと布団をまくりあげると、
そこになぜか正座をして、
棚に手を伸ばしたのだ。
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