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本当だったら鼻血が出てもおかしくはなかったが、
結構丈夫なようでそこまでは行かなかったようだ。
とても痛そうで病院に行った方が良いレベルだったが、
彼女は特に気にすることなく。
その傷に触れることもない。
しばらくすると、
晴れ上がった部位があっという間に完治した。
愛はここで、
治った傷に触れて確認する。
――これが電気の力
2110年に確立された特殊な条件と法則を用いた万能細胞たちは、
皆特殊な電気を帯びている。
その電気のお蔭で、
ありとあらゆる免疫をコントロールし、
細胞の活性化を促すことによって、
なんにでもなる。
しかもそれはものにもよるが、
わずか数秒もかからずに、
元の正常な細胞を産み出すことも可能なのだ。
また、
逆のパターン。
分化(役割がいない)していない、
万能細胞を作り出すことも可能なのだ。
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