第一章~闘う理由~

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創造主の名前は明かされず、 研究者Mr.Aと記された。 その万能細胞は長い間、 凍結されて保管されたのだ。 アタシの両親の受精卵を使い、 そこにその究極の万能細胞ともう一つその安定を図るために開発された万能細胞を移植した、 その受精卵は、 アタシの母の体に戻され、 母は妊娠してアタシを出産した。 アタシは本当の両親から産まれながら、 万能細胞を持ったベイビーだったのだ。 12歳の夜にそれを聞かされたのだ。 今の組織に所属すると決まったその日に・・・。 だけど、 両親は噛んで含めるようにこう言った。 「私たちは本当の家族だ。 例えお前が万能細胞を受け継いだ者だとしても、 私たちはお前を愛している」と――
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