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愛は、
向かってくる刺客に対峙すると、
持っていた鉄製のハンガーに己の電気を流した。
太い青色の電流の柱をびりびりと飛ばしながら放電するハンガーを前に突き出すと、
切りかかる相手の漆黒の刃を受け止めた。
部屋中にその受け止めた風圧と衝撃が円を描きながら波紋状に広がって行って、
壁や床、
残りの窓ガラスを粉砕した。
これが騒々しい朝の始まりだった。
そして、
これが闘いの合図―。
愛する星のため、
愛する人のために戦う正義でも味方でもない。
アタシは正義の味方にはなれない。
多分、
正義の味方にしたらアタシは多分排除されるべきものだから・・・
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